食品工場では、製造工程に合わせて多種多様な機械が導入されています。エクストルーダーもそのうちの一つで、さまざまな食品が製造されています。ここでは、エクストルーダーの特徴や種類のほか、選ぶ時のポイントについて解説します。
エクストルーダーは、粉またはペースト状の原料を成形加工するために使われている機械です。内部にスクリューが設置されており、原料を混ぜ合わせ、加熱や加圧などの工程を経た後、原料を押し出すことで製品を製造します。
エクストルーダーは、本来プラスチック製品の製造に使われている機械ですが、原料を成形・加工する仕組みから食品分野でも取り入れられています。高速で多様な原料を加工できるため、幅広い食品製造で取り入れられています。
エクストルーダーは原料の成形や加工に適した機械ですが、主に1軸式と2軸式の2種類があります。1軸式は、原料の押し出しのみに対応したシンプルなエクストルーダーです。原料の混合は別途対応する必要があります。一方の2軸式は、原料の混合から押し出しまで対応が可能なエクストルーダーです。原料の混合を同一機械で行えるため、設備の省力化や工数の削減を可能にします。
1軸式と2軸式のどちらがよいかは製造する食品によります。導入にあたっては、メーカーや業者にしっかり相談しましょう。
食品工場では、主に原料の混合や成形加工が必要な食品の製造にエクストルーダーを利用しています。例えばスナック菓子やシリアル、うどんや中華麺などの麺類の製造に使われています。このほか、大豆ミートやキャンディの生地製造に利用されます。また、ペット用のドライフードや、ジャーキーなどの製造にエクストルーダーを用いることもあります。
エクストルーダーを選ぶ際は、製造する食品に合わせて1軸式と2軸式のどちらにするか選ぶことが重要です。種類と並行して予算も決めましょう。エクストルーダーの導入にあたっては、さらには生産量もチェックが必要です。
エクストルーダーの価格相場は生産量によって異なります。一例ですが、本体価格は生産量15kgのエクストルーダーで2,000万円、40kgで3,000万円前後となっています※1。ただし、機能などを追加した場合は別途費用がかかります。また、設置工事費用もかかりますので、本体価格よりも多めに予算を確保しておきましょう。業者に詳しい見積もりを出してもらうのもおすすめです。
※1参照元:Food Town(フードタウン)_エクストルーダーとは?
食品工場にエクストルーダーを導入する場合、機械を製造するメーカーか、エクストルーダーを取り扱っている業者に相談しましょう。エクストルーダーは1軸式と2軸式で対応できる工程が異なるほか、製品によって生産量にも違いがあります。生産効率の向上と自動化を実現するには、自社に合った製品を選ぶことが大切です。
本サイトでは、食品工場のIoT化を相談できる業者を紹介しています。エクストルーダー導入による効率化・自動化を検討中の方は、業者探しの参考にして頂けたらと思います。自社に合わせたソリューションを提案してもらいましょう。


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多くの仕入れ先の製品を組み合わせ、生産現場の課題解決につながるシステムを提案する産業用機器などの専門商社。工場の自動化やIoT化に注力しており、食品工場の温度管理を自動化させた実績もあります。


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